寒くなってくるとコンビニのカウンター横にある、お肉の入ったほっかほかの「豚まん」が食べたくなりますよねー
コンビニで販売されていて手軽に食べれるものから、老舗の素材にこだわった本格的なもので行列に並んででも食べたいものなど、さまざまです。
しかし、その呼び名についても各地によって異なるのですが、それは「なぜなのか?」という疑問に対する調査と「神戸の豚まん名店ビッグ3」をご紹介したいと思います。
1. 関西では「肉まん」を「豚まん」と呼ぶのはなぜか
この「豚まん」と「肉まん」の呼び方については2種類存在する事は誰もが知っていている事実ですが、「なぜ?」と疑問を持ってその答えを知っている人は少ないかもしれませんね。
1-1. 「肉まんor豚まん」を地域別で調てみた
まずは、肉まんと呼ぶ地域・豚まんと呼ぶ地域・混在している地域を示すエリアマップの資料がありますので確認してみましょう。
出典:肉まんを関西では「豚まん」と呼ぶ、その理由とは? - ウェザーニュース
マップをみると一部の地域では呼び方が混在している様だが、明らかに区分けされている。
しかも、このデーターでわかったことは日本全国の9割以上が「肉まん」と呼び、「豚まん」と呼ぶ地域はごく一部だということで、しかも「豚まん」地域は関西にほぼ集中していることも確認できる。
原料には豚肉を主に使うが、肉の種類の総称として「肉まん」でも、肉の種類にしぼった「豚まん」でも間違いではないと思うが、なぜ分かれてしまったのだろうか。
これには、関西圏での事情?がる様です。
1-2. 関西では牛肉と区別するために・・・
これは各地域によるお肉に対するイメージに違いがあるのが原因の様で、関西地域でお肉といえば牛肉をイメージするというのが一般的らしく、肉まんというと「牛肉がはいっているのか?」と考える人がおり、まぎらわしいので「豚まん」と呼ぶ様になったんだとか。
中身に違いがあるのではなく、どちらかというと関西が牛肉と差別化するために「豚まん」と呼びだした様なかんじなのかな。
ただ、本ブログ管理人の私は関西人ですが、「お肉といえば牛肉」という様なイメージはまったく無いのですが・・・
まあ、これは「豚まん&肉まん」が販売され始めた当初に各地域へ根付いた呼び名だと思うので、今となっては拘るべきかどうかは意見いろいろだと思いますね。
2. 「551の蓬莱」でも、やはり「豚まん」だった
「551の豚まん!とアイスキャンデー!」で有名な(株)蓬莱(本社大阪市)を訪れて肉まんと豚まんの違いを尋ねた際の記事を見つけたのでご案内。
蓬莱の担当者いわく、やはり「肉まんと豚まんは基本的には同じもの」と即答。1946年の販売当初の商品名は「中に入っているものを丁寧にお知らせしよう」という事で「豚肉入りまんじゅう」という名称で、その後「豚まんじゅう」から「豚まん」と略され現在に至るという事だそう。
たしかに、豚肉100%である以上は「肉まん」ではなく「豚まん」と呼ぶ方がごく自然なのかもしれない。
関西での豚まんの存在は、「疲れた。もう今日の夕飯は簡単なもので済まそう」という気分の時に駅前にちょうど「551蓬莱」のお店があった時には、「よし! 夕飯は551の豚まんにしよう!」と思うことによってテンションが一気に上がる感じ。
あるいは、家に友達が遊びに来た時に「551買って来たよー」と言われた時の、友達に対して感じる「こいつ分かってるわー! 最高の友達!」という気持ち。
贅沢なグルメというような存在ではなくて、あくまで日常の中にありつつグッと幸福感をもたらしてくれるもの、それが「551蓬莱の豚まん」なんだと思う。
3. 神戸の豚まん店ビッグ3
豚まん&肉まんの問題が解決したところで、神戸で超美味しい豚まんが食べれるお店を3件ご紹介しましょう。神戸に来たら絶対に食べていってほしい!
3-1. 神戸の豚まん「一貫楼」
出典:【リニューアル】三宮一貫楼 本店 (さんのみやいっかんろう) - 旧居留地・大丸前/中華料理 | 食べログ
551の豚まんは美味しいですが、一貫楼の豚まんも美味しくて大好きですし、創業60有余年の豚まんの老舗なので皆に愛され続けている。
一貫楼の豚まんのこだわりで、まず皮の原材料は高級洋菓子やシフォンケーキにも使われているきめ細かい小麦粉を使われており、この粉を使うと非常にくちどけがよくてモッチリ度も高い。
また、三宮一貫楼の豚饅はよく甘いと言われます。他店と比べると玉ねぎを多めに配合されており、玉ねぎの甘味を多く感じられる。
神戸ではメジャーなお店で、全国放送テレビ番組の「秘密のケンミンSHOW」でも紹介された事のあり、素材にこだわり手作りにこだわっている。
3-2. 神戸の豚まん「四興楼」
創業1950年で神戸人に愛され続けている地元大衆食堂の「四興楼」。JR元町駅の西口を南へ出てすぐ目の前にあり、お昼時にはにぎわっている、そんなお店の昔ながらの豚まんだ。
出典:四興楼 (しこうろう) - 元町(JR)/肉まん・中華まん | 食べログ
四興楼創業当初からの看板商品は手の平からはみ出すほどの大きな「豚まん」。毎日職人がひとつひとつ手で包み、素材の味を生かすシンプルな製法でうま味をギュッと閉じ込める。
口にほおばると溢れ出る肉汁には大人も子供もニッコリ大満足。
晩御飯にはもちろんのこと、おやつにもピッタリの四興楼の豚まんをお召し上がりください!
3-3. 神戸の豚まん「老祥記」
1915年(大正4年)から神戸市の南紀町内で愛され続けているのが「老祥記」です。
中国は天津地方の、天津包子(テンチンパオツー)と呼ばれる饅頭を元とし、味・名称ともに日本人が好む物にしようと考え『豚饅頭(ぶたまんじゅう)』を生み出したのが「老祥記」で、「元祖豚饅頭の店」だそうだ。
出典:元祖豚饅頭 老祥記 (ろうしょうき) - 元町(阪神)/肉まん・中華まん | 食べログ
このお店の豚まんは小ぶりでジューシーなのが特徴で、いつも行列ができていてにぎやかなお店。
第2次世界大戦や阪神大震災を乗り越え受け継がれてきたこの皮は、どなたにも真似のできないものでしょう。家伝の皮と豚肉の奏でる絶妙のハーモニーを 、ぜひご賞味にきてください。
4. まとめ
結論として、どうやら「豚まん」という呼び方は関西の食文化事情によるもので、ほぼ関西地域だけでの商品名に近い様だという事がわかりました。
まあ呼び方はいろいろ有れでも、各地域に美味しい豚まん&肉まんが存在することには間違いありません。
神戸にお越しになった際には、ぜひ「豚まんビッグ3」を訪ねてみてください!