神戸市の中心に位置する中央区から電車で数駅ほど西へ行くと長田区に行く事が出来る。中心地からそれほど遠くもないので、すぐに立ち寄ることが出来る。
神戸に住む人でも「長田に行けば美味しいものが食べられそうだな」と思わせてくれる街で、特にB級グルメのお店が多いと思いますので、あまりご存知ではない方のために少しですがご案内させていただきたいと思います。
1. 長田のシンボル「鉄人28号」
JR新長田駅を下車して西へ向かって歩くと突如として現れる鉄人28号のモニュメントが迫力満点だ。
神戸出身の漫画家である、故・横山光輝さんの1956年の作品「鉄人28号」に登場するキャラクターを再現したもので、新長田にゆかりの深い横山光輝さんの作品の魅力で街を盛り上げるために地元の商店街などが中心となってNPO法人を立ち上げて「神戸鉄人プロジェクト」として完成させ、震災復興と地域活性化のシンボルとしての期待を託したモニュメントだそうです。
当初設計された鉄人28号は重量が100トンで、その重さを支えるには基礎を深さ6メートルまで掘り下げなくてはなりませんでした。しかし、それでは非常にコストがかかり現実的ではないということで設計は振出しに戻ったが、最後は鋼板の厚さを薄くするなどの調整が繰り返され、重量を約1/2までスリム化された。それでも鉄人28号の本体を支えるためには地面を2.6メートル掘り起こす必要があり、結果として基礎を作るためにトラック25台分ものコンクリートを使用したらしい。
長田に行って鉄人28号を見ないのは奈良に行って大仏を見ないのと同じなので、長田にお越しの際にはひと目見て行ってくださいね！
2. 神戸長田の「ばらソース」
地元ではおなじみの「ばらソース」をご紹介しましょう。
製造元は、ばら食品株式会社さんで創業は昭和30年で現在まで多くの人々に愛され続けている超地元のソースです。
「ソースなんかどれでもほとんど同じでしょーが」と思ってる人も多いかと思いますが、「たかがソース」などと思ってはいけません。
「ばらソース」は他とはまったく違うから！！
程よい酸味の中にかくれたスパイシーな味とフルーティーな絶妙さが最高で、商品は工場前の店内で販売されています。
昔はここまで買いに来ないと手に入れる事が出来ませんでしたが、インターネットや物流が発展した現代では通販や他の店舗でも販売されていますので、お試しください。
お好み焼きなんかの粉物にはピッタリで、一度この味を知ってしまうと他のソースは使えなくなるのではないかというほどの絶妙な味！
3. B級グルメの「ぼっかけ」
「ぼっかけ」とは何かを簡単に説明すると、牛すじとコンニャクを醤油やみりんなどで甘辛く煮た料理のこと。
テレビ番組などでも長田の名物として紹介されたりレトルト食品としても人気を集めているB級グルメの代表格として全国区に。今では食べた事はないけど名前は聞いたことがあるという人がほとんどではないでしょうか。
焼きそば+ぼっかけというパターンが個人的には大好きかも・・・
しかし、地元の長田の街で「ぼっかけ」の看板ほぼ見かけることはない。
実は地元では『ぼっかけ』とは呼ばずに『すじ』とか『すじこん』と呼ぶのが一般的で『ぼっかけ』という言葉は通用するが、地元の言葉として根づいていない？感じはしますね。
僕も『すじこん』の方がピンときますね。
まあ呼び方は人それぞれとして、美味しいことには変わりない。
お好み焼きやたこ焼きに入れたり、お酒のお供にもバッチリ、白ご飯に上にのせて食べるもの最高にうまい！
4. 超B級グルメの「そばめし」
ご当地Bグルメといえば「そばめし」で、その名前の通りなんと焼きそばとご飯を合体させてしまった食べ物。焼きそばを細かく刻んでご飯との相性を良くいるのが特徴で、ご飯＆麺にソースを絡ませているのがツボ。
このそばめしの具材に使うのが「ぼっかけ」だから、美味しいに決まってるやないかーいっ！
最初は常連さんだけの裏メニュー的なもので地元の限られた人だけのメニューだったものが口コミで広がり、今では正式なメニューとなってきたのだとか。
炭水化物のオンパレードになっているが美味しいからそんな事はお構いなしにどんどん食べる、それが「そばめし」なのだ。
そばめしは、鉄板の上で熱々のままの状態でいただくのがベスト。
これは超B級グルメと呼んでもいいのではないでしょうか。
5. まとめ
長田の街中はB級グルメのお店だらけで面白い場所だと思います。商店街を歩いていると入りたくなる飲食店が多く、また裏路地に入ると更に興味をそそる様なお店もポツポツとあるので、表街と裏街の両方を楽しんでみてはいかがでしょうか！
