大阪人にとって、うどんは生活に欠かせない食べ物でもあります。うどんはつゆまで飲み干すのが当然で、中にはつゆを飲むのがメインで麺はオマケと言う人もいるぐらいだ。
そんな変わった文化を持つ大阪には、さらに変わったものがあるのです。それはなんと「肉うどんのうどん抜き」というメニューです!しかも、これが人気を博しているとうのだからビックリです。これを「肉吸い」といい、うどんのつゆの中に肉と刻みネギと半熟卵が入っているというもので、うどんは入っていない。
このメニューが出来たのにはそれなりに理由があります。
吉本新喜劇の芸人が出演前に「千とせ」といううどん店へ行き「肉うどんのうどん抜き」を注文したのが始まりだそうです。さすが大阪、亭主もこのオーダーに答えたことから今ではお店の看板メニューになっています。
なぜ、うどん抜きを注文したのかには訳がありました。この芸人は二日酔いで軽いものが食べたかったそうだ。食欲がなくてもうどんのつゆなら飲めるというのがいかにも関西人らしい話しです。
「千とせ」の名物となっている「肉吸い」の値段は、肉うどんと同じ700円だ。肉うどんと同じ値段というのは不思議な話しだが、代わりに半熟卵を入れて帳尻を合わせているらしい。
けっこう美味しいらしい・・・